「現役ドラフト」でチャンスが広がりそうなセ・リーグの選手を高木豊が推測 阪神と巨人のドラ1投手も候補か!? (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

【日本一になった阪神の候補は「ドラ1右腕」】

――それでは、今回の現役ドラフト候補となりうる選手をセ・リーグから聞けたらと思います。まず、阪神からお願いします。

高木 今年の使われ方というか、まったく一軍に上がってこない状況から、「北條史也や高山俊が候補になる可能性は十分ありそうだな」と思っていたら戦力外になりました。

 それ以外で考えると、馬場皐輔(ばば・こうすけ/28歳)でしょうか。2017年の大卒ドラ1右腕で、今年は19試合に登板して防御率2.45、2勝1敗3ホールド。まずまずの成績を残していますが、阪神のブルペン陣は層が厚いのでなかなか出場機会を得られません。チームから出してあげたほうが活躍の場は広がると思います。

――次に広島はいかがでしょうか?

高木 ピッチャーの岡田明丈や薮田和樹らは候補になるかなと思っていましたが、やはり戦力外になってしまったので、ほかに挙げるとすれば左腕の塹江敦哉(ほりえ・あつや/26歳)です。コントロールが課題なのですが、真っ直ぐに力があるのと、まだ若い。

 9年目の今年は8登板で防御率5.14、2ホールド。リリーフ左腕が不足している広島でも出場機会を得られない厳しい状況ですし、環境を変えてあげたほうがいいかもしれません。

――昨年は細川選手を出したDeNAですが、今回はどうでしょうか?

高木 今年、一軍での登板がなかった京山将弥(きょうやま・まさや/25歳)は可能性があるかなと。コントロールに難がありますが、ある程度の経験がありますし、いい真っ直ぐとカットボールを投げます。加えてまだまだ若いですし、獲りたい球団は出てくるでしょうね。

 野手では神里和毅(かみさと・かずき/29歳)です。今年は64試合の出場にとどまって打率.163。外野では関根大気がこれからは試合に出るでしょうし、そのほかに桑原将志、佐野恵太、梶原昂希らもいます。神里はケガもあって調子の波もある選手ですが、それを打破するきっかけを新しい環境で見つけるのもいいかと思います。

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