ロッテ優勝へのキーマンは誰か 清水直行はサイドスローの若手右腕や復調気味の安田尚憲などに期待 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • Photo by Sankei Visual

――先ほどの話にありましたが、ファームからもう1、2人先発ピッチャー陣に加わってくることが理想ですか?

清水 西野が右肩の違和感で登板を1回飛ばしましたけど、佐々木、種市、小島、メルセデスと先発ピッチャー陣はなんとか形になってきています。ただ、優勝を狙うならば、あと1、2人ぐらいローテーションに入って試合を作れるピッチャーが必要です。

 それがドラ1ルーキーの右腕・菊地吏玖(りく)になるのか、(ルイス・)カスティーヨになるのか。いろいろ考えて準備していると思いますが、今はまだ見えてきません。あと、中継ぎのピッチャーになりますが、横山陸人は少しずつ形になってきたかなと思います。

――高卒4年目のサイドスロー右腕、横山投手は7月9日の日本ハム戦でプロ初セーブを挙げましたが、現段階の評価はいかがですか?

清水 期待はしていますが粗さがありますし、まだまだです。勝ちパターンのリリーフとして投げさせるのであれば、もう少しコントロールを磨かないと。ちょっと厳しい言い方になりますけど、一軍で7、8、9回のポジションを担うのであれば、ただ力強いボールを投げられればいいわけではない。ある程度、コントロールが定まった中で力強さを出していかないと。「えいや!」だけでは通用しません。今はそれでもいいと思いますが、あとは本人の意識次第ですね。

――リリーフ陣では、以前から清水さんはルイス・ペルドモ投手を高く評価していますね。ここまで34試合に登板し、防御率1.67、28ホールドと結果を残しています。

清水 ペルドモの安定感は驚異的です。代わりはいませんし、僅差の試合をモノにできて、ロッテが2位でいられるのは、8回を投げるペルドモの存在が大きい。ここは球団がドンピシャな補強をしましたね。

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