山本昌が中日時代の24歳後輩・辻孟彦に直球質問「なぜ日体大はプロに行く投手を次々に育てられるの?」 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Kai Keijiro

 僕は昌さんと年齢が24歳も離れているんですけど、こんな感じで話せる方とはお会いしたことがなかったので、衝撃でしたよね。だからコーチになった今も、昌さんのコミュニケーションの取り方はすごく参考にさせてもらっています。昌さんはこれだけの実績がありながら、学びを終えるのではなく、常に追い求めていますよね。それは自分もやっていかないと、と考えています。

山本昌 いやいや、そう言ってもらえてうれしいです。これからも、いい投手をたくさん育ててくださいね。

 ありがとうございます。これからもよろしくお願いします!

おわり


山本昌(やまもと・まさ)/1965年、神奈川県生まれ。日大藤沢高から83年ドラフト5位で中日に入団。5年目のシーズン終盤に5勝を挙げブレイク。90年には自身初の2ケタ勝利となる10勝をマーク。その後も中日のエースとして活躍し、最多勝3回(93年、94年、97年)、沢村賞1回(94年)など数々のタイトルを獲得。06年には41歳1カ月でのノーヒット・ノーランを達成し、14年には49歳0カ月の勝利など、次々と最年長記録を打ち立てた。50歳の15年に現役を引退。現在は野球解説者として活躍中。

辻孟彦(つじ・たけひこ)/1989年7月27日、京都府生まれ。京都外大西高では3年夏に甲子園に出場。卒業後は日本体育大へ進学し、1年春からリーグ戦に登板。4年春のリーグ戦では13試合に登板し、リーグ新記録の10勝をマーク(5完封)するなど、大車輪の活躍でMVPを獲得。11年のドラフト会議で中日から4巡目で指名され入団。プロでは13試合の登板で、3年で現役生活を終えた。引退後は母校・日体大の投手コーチに。著書に『エース育成の新常識 「100人100様」のコーチング術』(ベースボールマガジン社)がある。

プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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