苦闘する途中入団の外国人選手11名。チームの「救世主」候補はいるか? (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

 そのなかでは比較的コンスタントにスタメンに名を連ねているDeNAのエリアン・エレーラ(内野手)は、6月1日の西武戦で来日初出場を果たした。5戦目となるロッテ戦で3安打を放ち"覚醒"を予感させたが、その後は大きな爆発はなく現在の打率は.239。ラミレス監督はエリアンについてこう語る。

「エリアンは日本の野球に適応しやすいと思います。イメージとしては、中日のナニータですね。ホームランはありませんが、今はうまくやれていると思います。多くの外国人選手はホームランを打とうとして苦しむことがあるけど、長打を打つことがすべてではありません。たとえば、ランナー2、3塁の場面では、ランナーを還すヒットでいいわけです。エリアンはそのことを理解して、そうしたバッティングをしてくれています」

 その言葉通り、得点圏打率は.409を誇り、徐々に日本の野球に順応してきている印象はある。7月1日の広島戦では敗戦のきっかけとなるエラーを犯すなど浮き沈みはあるものの、2割台後半まで打率を上げていくことができれば、チームの初のクライマックス・シリーズ進出のキーマンになる可能性は大いにある。

 巨人のホセ・ガルシア(外野手)は出場4試合、7打席無安打で二軍降格となった。まだ23歳と若く、即戦力というよりはじっくり日本で育てていこうということであればいいのだが......。

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