父は元阪神の名手。センバツ応援イメージキャラクター・久慈愛(17歳)が明かす父の教えと素顔「阪神が負けた日は注意が必要です(笑)」 (2ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • つぼいひろこ●撮影 photo by Tsuboi Hiroko

【時にプロ野球選手らしい厳しさも】

ーーミュージカルだとお父さんはあまり指導できない?

 実は、そんなことはないですよ。バレエでもジャズでもダンスは軸がブレないことが大事で、その点に関してお父さんはアスリート目線でアドバイスをくれます。

 あとからダンスの先生にお父さんと同じアドバイスをされたこともあるし、調子が悪い時はしっかり見抜かれるので、共通する部分もあるんだと思います。

 私が家で練習していると、それをマネして踊っていることもあります(笑)。意外とリズム感がいいんです。

この記事に関連する写真を見るーー厳しく指導されることもありますか?

 褒めてくれることが多くて、あんまり怒られません。ただ、お父さんの目に私がだらしなく映っていたり、やることをやってないとガツンと言われます。

 お父さんは現役時代に、居残り練習はいっさいせず、通常の練習時間に集中してやるタイプだったようで、私も「ダラダラ練習するんじゃなくて、やると決めたらその時間内に集中してやりなさい」とよく言われていました。

ーー説得力があります。

 あと、お父さんが野球選手であることは一生ついてくると思います。

 そうしたなかで、お父さんにもお母さんにも「自分の実力があればそれはプラスにもなるけど、実力がなかったら、もし仕事があっても父親のおかげと周りから言われてしまうよ」と、冷静に言われます。

 だから、お父さんを越えるという気持ちを常に持って、芸能のお仕事をやっています。

この記事に関連する写真を見るーーお父さんは、愛さんの舞台を見に来られますか?

 お父さんもお母さんもこれまで私が出演したすべての舞台を見に来てくれています。お父さんは、最初はミュージカルの楽しさがわからなかったみたいですが、私が小学5年生で『アニー』に出演した時は、「ミュージカルを見て初めて泣いた」と言ってました。

 今ではすっかりミュージカル好きで、テレビでミュージカルの音楽が流れるとすぐに反応して私に聞いてくるほどです。

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