【新車のツボ143】シトロエンC3、これぞアバンギャルド!
フランスのシトロエンが発売した新型C3の実態は、良くも悪くも、ただのコンパクトカーである。しかし、デザイン的にはフランス語でいう"アバンギャルド"そのものだ。
最低地上高が少しだけ大きくて、タイヤハウス周辺がゴツめに装飾されているC3は、ハヤリのSUVにも見える。
メッキグリルで左右つながった細いLEDがパッと見ではメインライトっぽいが、実際のヘッドライトはその下の楕円形のそれ。その下のフォグランプも合わせると、C3のライト類は上下3段重ねになっているわけで、これもまた背高のSUV感をただよわせている。
さらに面白いのは、C3のデザイン的ハイライトとなっている横っ腹の凸凹パネルだ。これもまたC3のボディを上下に分厚く見せる効果があるのだが、それだけではない。
この樹脂凹凸パネルは"エアバンプ"という名前がつけられたシトロエン独自の技術。見た目もネーミングもスポーツシューズでお馴染みの"エア〜なんとか"のパクリっぽいが、じつは機能もちょっと似ている(笑)。その凸部のひとつひとつはポリウレタン製の空気入りカプセルで、コツンと軽くぶつけた程度ではキズもつかず、ヘコミもしないのだ。
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