エアロビック絶対女王の北爪凜々が経験した「まさかの事態」 メダルからの降格から生まれた感動的な拍手と温かい声援 (4ページ目)

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  • 石川高央●撮影 photo by Ishikawa Takao

 エアロビック界で確固たる地位を築いている北爪エアロビック界で確固たる地位を築いている北爪この記事に関連する写真を見る

 引退してからの2年間は、子どもたちの指導にあたっていた北爪。エアロビック競技を違った角度から見られたことで、自分がこの競技をどう広めていくかのビジョンが見えてきた。

 現在の目標は来年2024年9月にイタリアで開催される世界選手権。一度優勝を味わっている大会だが、今度は違う思いで再び頂点に立ちたいと考えている。

「そこで優勝することが目標ですが、優勝するだけではなく、見ている方の心に残り続ける作品を見せたいです。自分がしたい演技をちゃんとすれば、結果はついてくると思っています」

 自らの演技で多くの人々の心を動かすことで、さらにエアロビック競技の魅力を広めていく。引退したからこそ見えてきた新たな目標を胸に、彼女はこれからも挑戦し続けていく。

【画像】北爪凜々の華麗なる舞


【Profile】
北爪凜々(きたづめ・りり)
1998年2月21日生まれ、群馬県出身。幼少の頃からエアロビクスをはじめ、小学1年からエアロビック競技に励む。ユース年代から国内外で数々のタイトルを獲得し、15歳の時にユースの世界選手権で優勝を果たす。2017年スズキワールドカップでシニア女子シングル優勝。同年アジア選手権を日本人として初制覇。2018年にスズキジャパンカップの女子シングルで4連覇し、同年世界選手権で初優勝に輝く。2019年春に引退し、アシスタントコーチとして指導にあたるが、2021年に現役に復帰。2023年4月のスズキワールドカップの女子シングル、ミックスペアで優勝した。

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