箱根駅伝は大丈夫? 出雲駅伝で苦戦した4大学、中央、東洋、法政、順天堂の現状 (3ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

 悩ましいのは、5000mで13分22秒99の高校記録を保持する吉岡大翔(ひろと/1年)と、"駅伝巧者"だったはずの石井一希(4年)だ。吉岡は9月の日本インカレ5000mで日本人トップ(4位/14分00秒43)を飾るも、出雲は1区で区間11位に沈んだ。石井は1年時の箱根4区を区間5位、2年時も同4区を2位と好走したが、3年生で迎えた今年の箱根4区は区間15位。アンカーを任された出雲は区間11位で、東洋大と法大にかわされている。

 順大は前回の箱根メンバーが5人卒業。選手層は厚くないだけに、「3位以内」を目標に掲げる全日本と箱根は吉岡と石井の活躍が欠かせない。「スーパールーキー」と呼ばれる吉岡は、「三浦さんと走る駅伝は今季限りなので、最後は笑顔で卒業してもらえるようにしたいです」と話す。まずは全日本で自信を取り戻して、"箱根決戦"に向かいたい。

 11月5日に開催される全日本大学駅伝には、箱根予選会に出場した大東大、東海大、東京国際大、東農大、帝京大、国士大も参戦。学生三大駅伝の第2ラウンドが間もなく始まる。

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