カーリング界の「KING」など豪華面々がフォルティウスをサポート! 日本選手権での飛躍を誓う近江谷杏菜と小野寺佳歩 (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro

――そして、何と言ってもカーリング界の「KING」ことニクラス・エディン()をコーチとして招聘したことは、大きな話題となりました。差し支えのない範囲でその経緯を教えてください。
※スウェーデン代表のスキップ。五輪は4大会出場。2022年金メダル、2018年銀メダル、2014年銅メダル。世界選手権6回優勝。

近江谷 コナー(・ネゴヴァン)コーチが今季は指揮できないことの経緯を(対談〈2〉で)説明してもらいましたが、いつもチームを見てくれている弓枝ちゃんに加え、外からの視点を増やしたいという話はチームのなかでずっとあって。そんななか、昨年のカナダ選手権でエディンが自身のキャリアでも初のコーチを務めていたんですよ。

小野寺 コーンウォールだっけ。カナダ遠征の時に、杏菜ちゃんが話をしたよね?

近江谷 そうそう。その時はそこまで具体的な話はしなかったんですけど、「今年もどこかのチームのコーチをするの?」って聞いたら、「決まってないけど、チャンスがあればやりたいね」という感じだったので、その際にチームの現状と意図を話して。その後、スケジュールと具体的な条件を詰めて、という流れでした。

――(昨年暮れの)12月の軽井沢国際で選手として来日していましたが、その時にはもう決まっていたのですか。

小野寺 正式には決まっていなかったかな。でも、私たちのチームに興味は持ってくれて。試合を見てくれていました。

――エディンコーチからは、どういったことを学びたいですか。

小野寺 アイスのなかでは、やっぱり戦術面のアドバイスですね。特にアングルや石の動かし方を世界で一番知っている選手なので、そういったところは吸収したいと思っています。

 同時に、アイス外でも戦術、技術、メンタルなど、すべてにおいて勝つために取り組んでいるスペシャリストなので、大切な大会前の過ごし方についても聞いてみたいです。

近江谷(エディンコーチは)カーリング選手として超一流なのはもちろんですが、優しいし、落ちついた話し方をしてくれる人。私は、佳歩が言っている石の動かし方に加えて、世界一を獲りにいくノウハウやチャンピオンシップに挑むメンタリティの部分で、学べることが多いんじゃないかなと考えています。

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