<アスリート医学生対談>柔道世界女王・朝比奈沙羅と元プロ野球・寺田光輝が考える文武両道とは...テストを乗り越える「必殺技」も語った!? (2ページ目)

  • 門脇正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【第2の人生を選べるアスリートが増えてほしい】

ーースポーツ界では今、ラグビー元日本代表の福岡堅樹さんが順天堂大で医師を目指していたり、東京大卒でプロ野球選手を引退した宮台康平さん(元ヤクルトほか)が司法試験に挑もうとしていたり、アスリートの新しいキャリア形成の動きが出てきています。そういう流れをふたりはどう見ていますか?

朝比奈 すごくうれしいですし、やっぱり自分は孤独だった感じがあったので、同じような方が出てきてくれると頑張ってよかったなと思います。「無理だ」と言われたままにしたくない気持ちがすごく強いので、そういう選手や元選手が増えていけば、無理じゃない証明になります。

ーー寺田さん、そのあたりは?

寺田 難しいですね。もちろん、宮台さんのことはもちろん存じ上げていましたし、聞いた時にすごいなと思いましたが、直接の知り合いではないので特別うれしいと感じたわけではないです。でも、そういう方が増えたらいいなとは思います。アスリートとして現役を終えたあとに、次はこういう仕事をしたいというのは何でもいいと思っていて、ただ、そこに思いきり進んでいける環境が整うといいなと。そして、それを選べるアスリートが増えてほしいですね。

この記事に関連する写真を見る朝比奈 うんうん。

寺田 やりたくもないという感じでセカンドキャリアを始めるんじゃなくて、次はこういうことをやりたいと思って次の人生を歩んでいくのが素敵だなと。

朝比奈 私たちは医学部に入ったからすごいと言ってもらえますけど、それはなんでもいいと思っています。ただ競技がなくなった時に、依存じゃないですけどその先になんにもない状況になってほしくない。だから、できるなら勉強しようねって思います。

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