生理があっても注意してほしい7つのチェックポイント 伊藤華英「1つでも該当すれば婦人科に行って」 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 廣瀬久哉●撮影 photo by Hirose Hisaya

【練習に行けないなら婦人科へ】

 まずは以下の7項目をチェックしてみてください。

□ 月経周期が24日以下or 39日以上
□ 月経期間が2日以内or8日以上
□ 多い時でも1日ナプキン1枚で足りる量
□ 夜用ナプキンを1~2時間ごとに交換
□ レバー状の血の塊が出る
□ 起き上がれないほどツライ
□ 毎月痛み止めを飲んでいる

 上記の7項目のうち1つでも該当するものがある方は、婦人科に行くことをお勧めします。

 月経周期は、月経1日目から次回の月経前日までの日数をいいます。月経周期が24日以下であったり、39日以上になってしまっている方は、周期として適切ではありません。また月経期間が2日以内で終わってしまう方は、エネルギー不足が考えられますし、8日以上の方は過多月経の場合があります。

 1回の血液の量は約140mlが適切だと言われていますが、それを正確に測ることは困難です。なので、多い時でも1日ナプキン1枚で足りる量なのは、少なすぎる目安となりますし、夜用ナプキンを1~2時間ごとに交換するのは多すぎる目安だと考えてください。

 レバー状の血の塊が出るとか、起き上がれないほど腹痛がつらいとか、毎月痛み止めを飲んでいるというのも正常とは言えず、何か診断名がつくかもしれないので、一度婦人科に行ってみてください。

 なかでもわかりづらいのは腹痛かもしれません。生理では多少なりともお腹は痛くなりますが、その度合いが重要です。ひとつの基準としては、アスリートであれば、「お腹が痛くて練習に行けない」ですね。それであれば病院に行ったほうがいいです。

 今、日本の初経平均年齢は12歳ですが、小学生、中学生の方は基本的に元気ですから、「健康のために」と言っても本人はピンとこないんですよね。親御さんも決して積極的に学ぼうという方ばかりではありません。気になること、教えてほしいことがあれば、子どもが初経になったら婦人科に行って、状態を診断してもらうこともいいと思います。

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