石川祐希が振り返る激闘のパリ五輪予選「早く出場を決めたこともプラスには考えていない」 (2ページ目)

  • 柄谷雅紀●取材・文 text by karaya masaki

【2戦目での敗戦した時の状況】

――OQT初戦のフィンランド戦で負けることも想定している、と以前から話していましたね。結果としてはフィンランドに辛勝して、2戦目でエジプト相手に負けました。あの出だしはどう感じていましたか?

「個人的には、僕の体が動かなくて、思うようなプレーができませんでした。なので、ちょっとびっくりしていました。でもチームとしては、他の選手のプレーは悪くなかったので、そんなに心配はしていなかったです。

 エジプトに負けた時も、すごく心配したという感じではなかったですね。『選手がちゃんと前を向いていれば大丈夫だ』と思っていました。エジプト戦の後は、関田(誠大)さんの精神状態が唯一の不安要素でしたが、(エジプト戦の翌日の)試合がなかった休養日の1日で切り替えてくれたので、それもなくなりました」

――ご自身のパフォーマンスは、腰を痛めて練習があまりできなかった影響が大きかったと思います。どのような状態だったのでしょうか。

「気持ちと脳は今まで通りだったので、それに体が追いついてない、動いていないという感じでした。僕の中では『これだけジャンプしている』と思っていても、実際は全然ジャンプできていない。いつもだったらもっと高い位置でボールをヒットできて、長いコースに打っている。頭の中ではそのジャンプをしているんですけど、実際はまったく跳んでいないから、ブロックされたり、ブロックに引っかかったりというのが続きました。それが、試合が進むにつれてズレが少なくなってきて自分の状態が上がり、チームの状態も上がってきました」

【パリ五輪に向けて日本代表が強化すべき点は?】

――ここ数年の日本代表チームを見ていると、東京五輪くらいから、狙った試合にピークを合わせられるようになってきたと感じます。何か要因はありますか?

「選手、スタッフを含めて、どの大会で一番いいパフォーマンスを発揮できるように持っていくか、という目標設定をしっかりしているので、それが大きいと思います。常にその目標の大会のことを考えながら練習や試合をしています。

 でも、計画を立ててもその通りにならないことはあります。個人のスキル、能力が上がってこないと、そういったことをコントロールするのは難しい。ここ何年かはうまくピークを持っていけているので、個人の能力が上がり、チームとしてもどんどん成長して強くなっていると思います」

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る