激戦の有馬記念。中・長距離戦線に絶対的な存在なき今、穴党記者が推す渾身の一頭とは? (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

有馬記念での一発が期待されるジャスティンパレス有馬記念での一発が期待されるジャスティンパレスこの記事に関連する写真を見る そこで、木南記者は「有馬記念は、基本的には3歳馬が強いレースだと思っています」と言って、渾身の穴馬候補を1頭、推奨する。

ジャスティンパレス(牡3歳)です。過去2戦のGII神戸新聞杯(1着。9月25日/中京・芝2200m)、GI菊花賞(3着。10月23日/阪神・芝3000m)と、いずれも◎を打ってきました。

 そうして、神戸新聞杯では期待どおりの走りを見せてくれましたし、菊花賞でも8枠17番という外枠発走ながら、よくがんばっていました。菊花賞では2周目4角でスムーズさを欠いたこともあって、鞍上の鮫島克駿騎手はレース後、その点についてすごく悔しがっていました。最後は追い比べで遅れて3着になりましたけど、ゴール後の脚色はこの馬が一番よかったですからね」

 今回、中山でのレースは3度目。初来日ながら短期免許を取得して大活躍中のトム・マーカンド騎手が手綱をとる。

「中山での過去2戦、GI皐月賞(9着。4月17日/芝2000m)では、3着ドウデュースと同じような脚色で伸びてきましたが、直線半ばで前をカットされてしまい、スムーズに追えていれば......という競馬でした。その前は、昨年末のGIホープフルステークス(芝2000m)で2着に入っていますから、決して相性は悪くないと思います。

 また、3歳馬3頭のなかでも一番機動力があり、タイトルホルダー、ディープボンド(牡5歳)、ブレークアップ(牡4歳)といった前に行く馬よりも内に入っての5枠10番なら問題ありません。

 何より今回は、マーカンド騎手を鞍上に迎えての一戦。最後は彼が、ジャスティンパレスを上位争いへと持ってきてくれると期待しています」

 今年もハイレベルな激戦が予想される有馬記念。若き剛腕騎手が波乱を起こすのか、注目である。

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