好メンバー集った天皇賞・秋。穴党記者は東京コースで「一発ある」伏兵2頭に高配当の夢を託す (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 ということは、自然にペースは平均よりも速くなると考えていいでしょう。そのうえで、全体的に時計が速かった先週までの東京競馬場の芝コースの状態を踏まえると、かなりの好時計が出ると予想されます。

 そうなると、札幌記念ではタフな馬場を味方に前で踏ん張ったパンサラッサやジャックドールらは、今週から芝がBコース使用に替わるとはいえ、直線が長い東京コースに変わって、前、前で押しきるのは難しいのでは? と感じています。

 そこで個人的には、コースとの相性がよく、この舞台でなら"一発あっても"という馬を狙ってみたいと思っています」

天皇賞・秋での一発が期待されるユーバーレーベン天皇賞・秋での一発が期待されるユーバーレーベンこの記事に関連する写真を見る その"一発"を狙える候補として、坂本記者が最初に名前を挙げたのは、昨年のGIオークス(東京・芝2400m)を制したユーバーレーベン(牝4歳)だ。

「前走の札幌記念では11着と惨敗。放牧で完全にリフレッシュさせてからの一戦でしたが、馬体重が498kgと過去最高。6着に食い込んだ昨年のGIジャパンC(東京・芝2400m)当時で472kgでしたから、明らかに余裕残しの印象がありました。

 札幌記念のレース前には、調教でブリンカーを着用するなど、気持ちを乗せる工夫などもしながらの調整でしたから、久々という感じが見た目にもはっきり残っていたのではないでしょうか。

 それに比べて今回は、1週前の時点で490kgをきっており、きっちり絞っての出走となりそう。もともと叩き良化型で、この中間もしっかり負荷をかけて攻められているので、前走以上の出来にあることは間違いありません。

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