堤礼実アナも武者震い?牡牝で3冠馬誕生という快挙を目前にして... (2ページ目)

  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

 デアリングタクトの最大のライバルとなるのは、ローズSを勝ったリアアメリアでしょうか。2歳秋の頃に比べて、今年の春は少し調子を落としていたようでしたが、さすがの強さでしたね。

 そのローズSで驚いたのは、最後の直線で追い込んで2着に入ったムジカです。私はまったく考えてもいなかった馬だったので、もう本当に"ム(マ)ジカ!?"って感じでした(笑)。

 デアリングタクトの他に、私が秋華賞で注目しているのは、オーマイダーリンです。前々から気になっていた存在なのですが、ローズSでは11番人気ながら3着に粘って、優先出走権を得ましたからね。本番でどんな走りを見せてくるのか、楽しみにしています。

 そして翌週は、クラシック最後の1冠となるGI菊花賞(10月25日/京都・芝3000m)が行なわれます。

 そこで、無敗の3冠制覇を目指すのは、コントレイル。春と夏に一度ずつ取材に行かせてもらったので、私にとって、ものすごく思い入れのある馬ですから、理屈抜きに応援しています。

 前哨戦となった神戸新聞杯も、どのような走りを見せてれくるのか、楽しみにしていました。スタートはうまく出ましたが、レース中盤で少し内に包まれて大丈夫かな?と、一瞬ヒヤッとしましたが、そんな心配は無用でしたね。

 最後の直線では、一瞬前が開いたところへ、福永祐一ジョッキーが鮮やかに馬を導き、他を寄せつけない完勝でした。こういうスターホースが一頭いると、競馬がより一層楽しくなるなと感じられたレースでした。

 矢作芳人調教師や大山ヒルズの方たち、さらに福永ジョッキーが番組でのインタビューでも話していましたが、コントレイルはひと夏越して一段と成長し、調子自体も本当によかったようですね。それが、実際のレース内容にも表れていたと思います。

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