人間好きでブーブー鳴くシンハライトは、オークスでこそ真価を発揮 (4ページ目)
カイ食いがよくなれば、疲労回復に好影響をもたらすだけでなく、普段の調教でもより負荷をかけられる。何より、レースを使うごとにカイ食いがよくなっているということは、オークスではさらにワンランク上のパフォーマンスを見せられるかもしれない。シンハライトにとってオークスは、まさに真骨頂を発揮する舞台となるのだろう。
ジュエラーとメジャーエンブレムのライバル2騎は不在だが、そんな一戦だからこそ、シンハライトにとっては大きな意味がある。決戦を前にして、鈴木氏はこんな思いを口にした。
「まずは無事に走ってほしい、という気持ちです。あとは個人的な思いですが、牝馬三冠最後の秋華賞には、ぜひ『3強』と言われた3頭がそろう姿を見たいですね。そのためにも、シンハライトにはオークスでがんばってほしい。ここで結果を出して、GI馬3頭が秋に顔をそろえれば、きっと盛り上がるはずですから」
強敵がいなくなったとはいえ、2400mのGIを勝ち切るのは決して簡単ではない。だが、シンハライトにはオークスでこそ期待したくなる“利点”がいくつもある。桜花賞の雪辱を果たし、見事「女王」の座を手にすることができるのか、その勇姿をしっかりと見届けたい。
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