本田圭佑「オランダ戦とベルギー戦を総括する」
ブラジルW杯まで197日
『ザックジャパンの完成度』
連載◆第26回:本田圭佑
11月の欧州遠征では、世界トップレベルのオランダとベルギーと対戦した日本代表。オランダ戦を2-2で引き分けて、ベルギー戦を3-2で勝利したあと、本田圭佑は、今回の遠征についてこう総括した。
「結果もうれしいですけど、内容も悪くなかった。2試合とも自分たちのサッカーがやれたというか、いいところがいくつか出た。それが、次につながる収穫だったと思います」
そして、こう続けた。
「ただ、課題が残ったので、それを無視することはできない。何が良かったのか、何が悪かったのか、これから冷静に分析したいと思います」
オランダ戦では相手に2点のリードを許しながらもドローで終え、ベルギー戦は鮮やかな逆転勝ちを演じた。2戦を通して本田が感じた、いいところと悪いところ、そして課題とはいったい何だったのだろうか――。
オランダ、ベルギー戦でゴールを記録した本田圭佑。改めてその存在の大きさを証明した。
浮き彫りになった課題のひとつは、ディフェンス面だ。オランダ戦を終えたあと、本田はこう話していた。
「オランダ戦は、前半に1点返せたから良かったけど、2失点したときは(チームが)結構厳しい状況に陥った。W杯本番で2失点したら簡単には追いつけないと思うし、(日本は)だいたい大事な試合では先制されているイメ-ジがあるから、ここを乗り越えるようにならないと(W杯で上に行くのは)厳しいかなと思います」
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