南野拓実が効果的な動きで存在感。リバプールのスピードに合ってきた (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 サウサンプトン戦では、スムーズにボールに絡んでいた。これまでの試合よりも「何をすべきか」が整理されていて、シンプルにプレーすべきところはシンプルに、仕掛けるべきところは積極的に攻めた。

 守備面でも、投入から2分後には左サイドから右サイドまで敵を追いかけ、前方からの積極的なプレスで貢献。試合終盤も自陣でパスカットし、前線のフィルミーノに縦パスを入れた。

「自分で奪って、自分でゴールに関わっていければ、それはプラスになる。チームのためでもあり、自分のためでもあります。途中から入っても、そこはしっかりやり切るというのは、ひとつ大事なポイント」と、南野は守備の大切さについても語っていた。

 入団からちょうど1カ月が経過し、日本代表アタッカーは、ゆっくりとだが着実にリバプールとリズムが合ってきた。出場4試合目のサウサンプトン戦で確かな存在感を示した。

「今の現在地は想定していたところにあるか」。記者からそう質問が飛ぶと、南野は言葉を選びながら答えた。

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