ヤングなでしこ、世界一ならずも手応え十分。このチームは戦える!

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 次世代が集うFIFA U-20女子ワールドカップ準決勝で日本はフランスと対戦し、延長戦の末、1-2で惜敗した。"世界一"を目標に掲げてきたが、決勝への扉を開くことはできなかった。

右サイドでしっかりと存在感を示していた長谷川唯右サイドでしっかりと存在感を示していた長谷川唯 ベスト4に進出したのは日本、フランスのほか、北朝鮮とアメリカ。ここまで来れば、どこが勝ち上がってきても必然といっていい。日本の相手となったフランスの両サイドとトップには、勢いに乗らせたら最後と、覚悟を決めなければならない選手がそれぞれいた。日本がやるべきことは"スピードに乗らせない守備"だった。

 準決勝までの4日間、簡単に飛び込まず、パスコースを消す守備を徹底して体に叩き込んだ。その成果はすぐに現れる。フランスの左サイドハーフのレジェにボールが入ると、右サイドの三浦成美と宮川麻都(ともに日テレ・ベレーザ)がプレスをかけて前を向かせない。右の曲者であるカスカリーノは左サイドの長谷川唯(日テレ・ベレーザ)と北川ひかる(浦和レッズL)が請け負った。

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