ザックジャパン、NZ戦直前。「ポスト長谷部」の3人を直撃 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburou

「チーム(ヘルタ・ベルリン)でのプレイを評価して呼んでもらっていると思うので、それをベースに何かできればいい。このチーム(日本代表)にはこのチームの戦術があるし、スタイルがある。それにうまく合わせられればいいと思う」

 過去の招集回数では細貝には及ばないものの、昨年一気に株を上げたのが山口と青山の「東アジアカップ組」。なかでも、東アジアカップ後も継続的に招集された山口は、ベルギー遠征の2試合に先発出場して評価を高めた。現時点では「ポスト長谷部」の一番手と言っていいだろう。

昨年11月のオランダ戦、ベルギー戦で実績を積んだ山口蛍昨年11月のオランダ戦、ベルギー戦で実績を積んだ山口蛍 昨年11月以来となる日本代表での練習に、「結構時間が空いていたので、懐かしいっていうか、久しぶりな感じがした。練習をやっていて、『あ、こんな感じやったな』と思い出した」と山口。それでも「(周囲からの)期待はそんなに感じない」と語り、「いつも通りやれればいい」と、あくまで自然体を強調する。

「別に(長谷部の離脱でポジションが)空いたっていうのも特に意識していないし、だから自分が出るともあまり考えていない。そういうチャンスが与えられれば自分のやることをしっかり全うするだけだし、その時間が長いにしろ短いにしろ、しっかりと自分の役割をやるっていうことが大事かなと思う」

 そして最後に、自ら「客観的に見て、自分は5番手」と認める青山。過去の実績から考えれば、今回招集されている4選手に長谷部を加えたボランチのなかでは、最も分が悪いのは明らかだが、本人に指をくわえてその状況を眺めているつもりは毛頭ない。

「(日本代表は)自分に合ったサッカーだし、戦術だと思う」と話す青山は、「自分がしっかりコンディションを整えて挑めれば、それなりにできると思う」と自信を見せる。

 だが、その一方で「でも、今はもう"それなりに"ではアピールにならないので、さらにプラスアルファのところを出せるかどうか。そこのところが試されている」ことも認識している。

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