【なでしこ】U-20世代が成長も、まだまだ存在する「なでしこジャパンとの差」 (3ページ目)

  • 松原渓●取材・文 text by Matsubara Kei
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 以前、澤は若手選手について聞かれたとき、こう話してくれた。

「(先輩たちに)話を聞くことももちろんですけど、プレイを盗むというか、一緒にプレイをして盗むのが一番いいと思います。自分も若手のときはそうだったので」

 12月25日には、チャリティマッチ『SAWA and Friends, X’mas Night 2012』で、「2012 Memories (21歳以上女子チーム)」 vs 「2020 Future Dream (20歳以下女子チーム)」が行なわれ、ヤングなでしこのメンバーは、なでしこジャパンと戦う機会を得ている。

 この日の準決勝も含めて、ヤングなでしこ世代の選手たちが、なでしこジャパンの選手から何を盗めるのか。再び澤とマッチアップすることになる猶本は「(以前と比べて)相手(チームの動きを)を見る余裕ができました。気持ちで負けないようにしているし、メンタルでは成長できているのかなと思います。今シーズンのテーマが『相手の逆をつく動き』なので、25日のチャリティマッチでもなでしこジャパン相手にそれを意識して、ミスを恐れずにやっていきたい」と、意気込む。

 選手達がどんなプレイでクリスマスの国立競技場を沸かせてくれるのか楽しみだ。
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