大谷翔平 ヌートバー 吉田正尚のメジャー組もいよいよ参戦 選手の好不調も見えてきてWBC本番の起用法は? (3ページ目)

  • 木村公一●文 text by Kimura Koichi
  • photo by Sankei Visual

 とくに1次ラウンド、準々決勝はホームランが出やすいと言われている東京ドームでの試合となり、タイミングは外しても、うまく拾われて一発というケースもある。そのリスクを少しでも避けようとする意図が透けて見える。

 そしてWBCと言えば、毎回問題になるのが使用球だ。日本のボールよりも滑りやすいと言われ、これまでもWBC使用球に苦しんだ投手は多い。今回も松井裕樹などはまだ順応できていない印象を受けるが、本番に向けてどこまで適応できるのか。

 いずれにしても、短期決戦で重要なことは選手の見極めである。とくに投手の好不調はチームの勝敗につながる。WBC球に対応できていないのであれば、起用を見送るべきだし、不安のある状態でマウンドに上げることは避けたい。

 そんななか、日本の投手陣に貢献しているものがある。それがロジンだ。これまでWBCは米国製のロジンに限られていたが、今回初めて日本製の使用が認められた。これは日本の投手陣に好評で、使い慣れたロジンが強い味方になってくれるはずだ。

 残された時間はあとわずか。メジャー組も加わり、ようやく日本代表の全貌が明らかになる。長打不足、得点力不足を露呈したこれまでの印象を一掃できるのか。最後の強化試合で"日本の戦う形"を見出したい。

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3月9日(木)から始まるWBCの1次ラウンド 東京プール。日本代表の試合をVIP気分で観戦できるホスピタリティプログラムをSTH JAPANが発売している。また準々決勝ラウンドに日本代表が進出した場合は3月16日(木)に東京ドームで試合を行なうが、この試合のホスピタリティプログラムも発売中。「プレミアムラウンジ」チケットでは、専用ラウンジを利用でき、食事や飲み物などを楽しめる。

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プロフィール

  • 木村公一

    木村公一 (きむらこういち)

    獨協大学卒業後、フリーのスポーツライターに。以後、新聞、雑誌に野球企画を中心に寄稿する一方、漫画原作などもてがける。韓国、台湾などのプロ野球もフォローし、WBCなどの国際大会ではスポーツ専門チャンネルでコメンテーターも務める。

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