ロッテ新監督の吉井理人は柔と剛のバランスがいい「設計者」。清水直行が「勉強させてもらった」と語る指導能力の高さ (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

黒木投手コーチへの期待

 清水氏は、黒木投手コーチとも現役時代に同じ先発ピッチャーとして切磋琢磨した関係だ。再びロッテのユニフォームに袖を通すことになったかつてのチームメイトについて、こう語る。

「まずは、黒木さんがロッテに戻ってきたことが嬉しかったですね。僕がロッテに入団した時の絶対的エースですから。現役時代は右肩の大ケガをして、その後に復活したり、苦労することも多かったと思います。ファンのみなさんには"魂のエース"などと呼ばれていますが、まさにその通りで、ファイティングスピリットがすごい。あと、本当に面倒見がいいです。

 やはり"魂のエース"には、一球一球に込める気持ちの大切さをピッチャー陣に注入してほしいです。一軍の投手コーチではありますが、二軍を含めて考えると30人くらいのピッチャーがいるので、どうマネジメントしていくのかが重要です。でも、黒木さんは日本ハムで一軍の投手コーチを5年間務めてきましたし、多くの経験を積んでいるので心配ないと思います」

 自身を「見習い監督」と言う吉井監督だが、指導者としての経験値は高く、ロッテの選手たちの技量や性格なども熟知している。それだけにファンだけでなく、球団OBである清水氏の期待も高まっているようだ。

「先ほども話しましたが、吉井さんは"柔"と"剛"のバランスが優れている方。どんな采配や起用法、チームマネジメントを見せてくれるのか楽しみですね」

(後編:藤原恭大の打順に「違うんじゃないか」。一番の課題である打線、投打の軸として期待の選手>>)

◆清水直行さんのYouTubeチャンネル
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