トライアウト2015。48人の中から「契約」を勝ちとるのは誰だ? (5ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 最後に珍しい形でトライアウトに挑む選手を紹介したい。白根尚貴(22歳/前ソフトバンク)は、かつて開星高時代に甲子園で活躍し、「山陰のジャイアン」の異名を取った怪童。

 プロ4年目の今季から育成選手契約となり、球団は来季も育成選手として契約する意向だったが、本人がトライアウト受験を希望した。支配下選手登録をされた経験のある選手が、育成選手契約を結んだ翌年に支配下選手として契約を結ばない場合は、いったん自由契約になるというルールがある。そのため白根は自由契約の身分であり、トライアウト受験は問題ないのだが、「ソフトバンクには戻らない」と退路を断って臨む。

 ソフトバンクのファーム出身者といえば、立岡宗一郎(巨人)や亀澤恭平(中日)のように、他球団で才能を花開かせた例もある。白根も今秋のフェニックス・リーグで打率.296、2本塁打と結果を残しているだけに、その打棒を草薙でも爆発させたいところだ。

 ここに紹介した以外の参加予定選手はこらち。

 玉置隆(29歳/前阪神)、大場達也(26歳/元ヤクルト)、金伏ウーゴ(26歳/元ヤクルト)、佐藤貴規(22歳/元ヤクルト)、矢地健人(27歳/元ロッテ)、角晃多(24歳/元ロッテ)、大平成一(26歳/元日本ハム)、土屋健二(25歳/元DeNA)、今井金太(21歳/元DeNA)、大田阿斗里(26歳/元DeNA)、伊藤拓郎(22歳/元DeNA)、池ノ内亮介(27歳/元広島)、塚田晃平(26歳/元広島)、中村憲(26歳/元広島)、三家和真(22歳/元広島)、柴田健斗(26歳/元オリックス)、前田祐二(29歳/元オリックス)、甲斐拓哉(24歳/元オリックス)、原大輝(27歳/元オリックス)、林崎遼(27歳/元西武)、雨宮敬(28歳/元巨人)、渡辺貴洋(23歳/元巨人)、藤沢拓斗(25歳/元中日)、中村恵吾(26歳/元ソフトバンク)、北方悠誠(21歳/元ソフトバンク)

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