将来の4番候補。岡本和真に待望のプロ1号はいつ出るのか? (3ページ目)
これまで巨人のドラフト1位の高卒野手は、1年目の前半戦に一軍昇格を果たし、チャンスをつかんできた。松井秀喜は5月に昇格し、2日のヤクルトでプロ初本塁打を放った。坂本勇人は7月に一軍昇格し、9月にプロ初安打、初打点をマークし、翌年の飛躍のきっかけをつかんだ。また、レギュラー定着にはいたっていないが、2009年に東海大相模高から入団した大田泰示も6月に一軍を経験している。
まだ岡本に声がかかる気配はないが、原監督は昇格のチャンスをうかがっている。そうでなければ、シーズン中に、しかも結果を残していない選手を一軍の練習に参加させるはずがない。とにかく1本でも本塁打を打って、周囲が納得する形で昇格させたいという方針なのだろう。
非凡なセンスを持っていることは誰もが認めている。今回の練習を視察したコーチやチーム関係者は、岡本の才能の高さに驚いていた。あるスタッフは「軸がぶれないから、変化球で泳がされることがない。これは教えてもなかなかできることではない。最初は緊張していたけど、練習の最後の方はバットを完全に振り抜けていた」と言い、別のスタッフは、「性格がプロ向き。失敗を引きずることなく、気持ちの切り替えがうまい。結果が出なくていちいちへこんでいたら、大成しない。一軍に定着できたら、そのメンタル面はプラスに働くと思う」と語る。
3 / 4