大谷翔平はMVP受賞ならずも話題は尽きず。契約延長やトレードの可能性、WBC出場へのホンネを現地記者3人に聞いた (4ページ目)

  • 澤良憲●取材・文 text by Sawa Yoshinori
  • photo by Getty Images

「大谷が日本代表になることを望み、それをエンゼルスが認め、WBC出場が実現すれば大会にとって大変意義のあることだと思います。日本の若い選手のなかには、将来アメリカでプレーしたいと思っている選手もいると思いますし、そのような選手にも門戸を開くことができますからね。

 それに、今や大谷は日本文化を知るための新しい架け橋となっている。私が言うのもなんですが、アメリカ人の日本とのつながりは、アニメやマルチメディア(テレビ、ソーシャルメディア、映画など)を通してのものが多いように感じます。彼のように世界一と言われる選手が大会に出れば、アメリカだけでなく世界中の視聴者がもっと日本文化に触れることができるのではないでしょうか。

 また、大谷が日本のために、フアン・ソトがドミニカのために、マイク・トラウトがアメリカのためにプレーするという、世界最高峰の選手たちが自分の国を代表してプレーするということは、野球界にとって最高の出来事になります」(ウォード記者)

「彼がWBCでプレーしていることはクールだし、(世界中から)彼に関心が集まっていることを考えると、プレーすることはいいことだと思います。また、WBCでは、大谷はマイク・トラウトとの対決の可能性もありますしね。楽しみです」 (ブラム記者)

 このように、現地メディアはすでに来季以降の大谷の動きに注目している。特に大谷とエンゼルスの間には早急に解決しなければならない問題が山積しているため、今後どうなるのかに関心が集まる。来季の開幕までに両者の間に大きな動きがあるのか。現地メディアの報道とともに、その動向を注視していきたい。

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