大谷翔平が対峙するブレーブス先発投手陣との対戦成績 2度死球をぶつけられた唯一の投手も (3ページ目)

  • 奥田秀樹●取材・文 text by Okuda Hideki

【打たせて取る型のブレーブス】

 ドジャースとブレーブス、どちらの先発投手陣がより優秀で、特徴はどう違うのか。

 4月30日(日本時間5月1日)までのデータで比較すると防御率はドジャースが3.62(全体8位)ブレーブスが3.63(同9位)でほぼ同じ。先発の投げる平均回数はブレーブスが5.67イニングでドジャースが4.82イニング。球数はブレーブスが87.9球、ドジャースが78.8球。ブレーブスの先発投手のほうが長く投げている。

 9回あたりの三振奪取数はドジャースが9.1個でブレーブスの8.05個を上回る。9回あたりの与四球数はブレーブスが3.01個でドジャースの3.73個より少ない。ゴロを打たせる投手が多いのはブレーブスでゴロアウトの数をフライアウトの数で割った数値は1.57(30球団で1位)、奪った併殺の数は18個だ。ドジャースはフライアウトのほうが多く0.85(18位)で併殺は11個だ。

 これらのデータから明らかなのは、ドジャースのほうが三振を取るタイプの先発投手が多いこと。対照的にブレーブスの方は、打たせて取る。打たせて取る場合は、言うまでもなく野手の守備力がとても重要になってくる。

プロフィール

  • 奥田秀樹

    奥田秀樹 (おくだ・ひでき)

    1963年、三重県生まれ。関西学院大卒業後、雑誌編集者を経て、フォトジャーナリストとして1990年渡米。NFL、NBA、MLBなどアメリカのスポーツ現場の取材を続け、MLBの取材歴は26年目。幅広い現地野球関係者との人脈を活かした取材網を誇り活動を続けている。全米野球記者協会のメンバーとして20年目、同ロサンゼルス支部での長年の働きを評価され、歴史あるボブ・ハンター賞を受賞している。

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