【自転車】片山右京「ツール・ド・フランスへの最短距離とは?」 (2ページ目)
5月18日の大阪・堺の第1ステージを皮切りに、1週間に渡って本州を縦断。25日に東京・日比谷の第6ステージで最終決戦を行なった。個人総合優勝は、山岳での圧倒的強さを発揮したイランのミルサマ・ポルセイェディゴラコール。チーム総合優勝も、彼の所属するタブリーズ・ペトロケミカルが獲得した。TeamUKYOはチーム総合で2位、2013年から同チームに所属しているホセ・ビセンテ・トリビオ(スペイン)が個人総合4位に入った。
監督の片山右京は、「タブリーズは強かった。力のあるチームだと痛感した。勝てなかったのは残念だが、チーム結成3年目で個人総合4位、チーム2位を獲得できた。個人の技量でいえば、プロツアーやプロコンチネンタルチームにはまだ敵わないけれども、チーム全員で力を合わせて最終ステージまで戦い抜くことができた。自信を持って、次のツール・ド・熊野(5月29日~6月1日)に臨みたい」と、この1週間の激闘を振り返った。
このツアー・オブ・ジャパンやツアー・オブ・カリフォルニアと、ジロ・デ・イタリア(通称:ジロ)との違いは、前回も説明したようにジロがワールドツアー格式のレースであるのに対して、ツアー・オブ・カリフォルニアやツアー・オブ・ジャパンは各コンチネンタルツアーのレースである、というところだ。各コンチネンタルツアーのレースは、そのレベルによって、HC(超級)、クラス1、クラス2、の3つのクラスに分類されている。ツアー・オブ・カリフォルニアはアメリカツアーの超級クラスで、ツアー・オブ・ジャパンはアジアツアーのクラス1に分類されている。ちなみに、アジアツアーの超級クラスレースには、秋に日本の宇都宮で行なわれるジャパンカップなどがある。
ジャパンカップは1日で雌雄を決するワンデーレースだが、ツアー・オブ・ジャパンは前述のとおり複数日に渡っていくつものステージを開催し、総合優勝を争う形式だ。ちなみに、UCI(国際自転車競技連合)の取り決めでは、ワンデーレースに対しては[1]、ステージレースには[2]と数字で表記して、レースの種別の違いを表す。
等級表記とともに、これらの符号を組み合わせることで、各コンチネンタルツアーのレースは、日数の種別とグレードが分かるような仕組みになっている。
ツアー・オブ・カリフォルニアの場合は[2.HC](ステージレースの超級クラス)、ツアー・オブ・ジャパンは[2.1](ステージレースのクラス1)、秋のジャパンカップなら[1.HC](ワンデーレースの超級クラス)という具合だ。
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