佐藤寿人がCLの魅力を語り尽くす。J屈指の点取り屋が注目する若手FWとは? (2ページ目)

  • PROMOTION 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images

―― 注目しているチームはありますか。

「アヤックス(グループC1位)ですね。前に出ていく人数であったり、リスクのかけ方も含めて、組織的に戦っている印象です。比較的恵まれたグループだと思いますが、3連勝を達成し、しかも11得点も奪っているのはすごいこと。

 国内リーグで数多く勝つゲームをするなかで、CLでも勝てるチームになっていったんだと思います。選手のつながりみたいなものも感じますし、いいチームですよ」

―― ここまで6ゴールを奪い、チームをけん引するセバスティアン・ハラーについてはいかがですか。

「190cmという大きなサイズですが、足もとはうまいですし、高さを生かしたポストプレーもできる。ボックス内での強さも感じますし、シュートセンスも高い。特にヘディングシュートは脅威ですね。決勝トーナメントに行った時に、強豪相手にどれだけ点を取れるか。そこで、ハラーの本当の力がわかると思います」

―― ハラーが現時点で得点ランクのトップに立っていますが、5得点でモハメド・サラー(リヴァプール/グループB1位)とロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン/グループE1位)というお馴染みの選手が続いています。サラーのすごさを、あらためて解説していただくと?

「自分でシュートのタイミングを作れるところ。寄せられる前に正しいプレーの選択ができる判断の速さだと思います。フィオレンティーナ時代から見ていますけど、当時はただ速いだけという印象でした。でもキャリアを積んで洗練されていくなかで、ゴール前で仕事ができる選手になっていったと思います」

―― レバンドフスキに関してはいかかでしょうか。

「まず、ゴールへの準備が常にできていること。そして、ひとつのアクションでボールが出てこない時、必要以上にストレスを溜めずに次の動きを連続してできること。そのメンタルがあるから、安定して点が取れているんだと思います。

 あとは、ボックス内でのシュートの選択肢の多さですね。右でも、左でも、頭でも。ダイレクトもあれば、コントロールシュートもある。数ある選択肢のなかからベストをチョイスできるのは、これまでの成功体験があるからこそ。そこが、レバンドフスキの一番のアドバンテージだと思います」

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