【書籍紹介】なぜ日本のマラソンはダメになったのか

 男子マラソンの日本記録が14年も更新されていない現状を踏まえて、かつて世界で名を轟かせていた宗茂、瀬古利彦、中山竹通、その後も日本記録を更新してきた児玉泰介、犬伏孝行、藤田敦史、高岡寿成、この7人にインタビューを行ない、当時の勝利の方程式、現在のマラソン界の問題点を語ってもらった。

 彼らの多くが口にしたのが、「練習量が少ない」ということだったが、あとがきの中で現役の川内優輝が語る"景色"もまた非常に興味深い。2020年東京五輪で再び表彰台に上がるために必要なことが凝縮された1冊である。

なぜ日本のマラソンはダメになったのか
日本記録を更新した7人の侍の声を聞け!
【目次】
【第一章】宗茂 2020年東京で、表彰台に上るために必要なこと。
【第二章】瀬古利彦 24時間マラソンのことを考えなくてはいけない。
【第三章】中山竹通 人と同じことをやっていては勝てない。
【第四章】児玉泰介 成功と失敗を次のために上手く利用することが大事。
【第五章】犬伏孝行「日本人トップ」ではなく優勝を狙え
【第六章】藤田敦史 東京五輪を目指す大学生が、社会人になる前に出来ること
【第七章】高岡寿成 チャンスは回ってくると思って、行かなければいけない。
あとがき 川内優輝が見たリオ五輪と三村仁司が見てきた男子マラソン

【著者プロフィール】
折山淑美(おりやま としみ)
1953年、長野県生まれ。神奈川大学工学部卒。陸上、体操、水泳、フィギュアスケートなどアマチュアスポーツを中心に取材を続ける。角界関係者の信頼も厚い。オリンピック取材はライフワークとなっている。「スポーツ・グラフィックナンバー」「ウェブスポルティーバ」で主に執筆。著書に『眠らないウサギ―井上康生の柔道一直線』『北島康介 夢、はじまる』『オニツカの遺伝子』『「才能」の伸ばし方―五輪選手の育成術に学ぶ』『日本ジャンプ陣 栄光への挑戦!』など。

詳しくはこちら>>

    関連記事

    キーワード

    このページのトップに戻る