帝京サッカー部のジャージを着たジダンとパス交換? 木梨憲武が明かすレジェンドたちとの対決秘話と、カタールW杯での「夢」

  • 白鳥純一●文 text by Shiratori Junichi
  • 長田慶●撮影 photo by Osada Kei

■木梨憲武さんインタビュー 後編

(前編:幅広いコネクションの築き方とは?「みなさんの顔色を窺いながら、あとは素早いリズムと熱量で押し切る!」>>)

 さまざまな豪華ゲストと共演した新作アルバム『木梨ミュージック コネクション最終章 ~御年60周年記念盤~』をリリースした木梨憲武さん。高校時代は帝京高校のサッカー部に所属し、サッカー界にもさまざまなコネクションを持つ木梨さんが、これまでにテレビ番組で対決した名選手たちとのやりとり、今年の11月に開催されるカタールW杯での日本代表への期待などを語った。

名選手たちとの対決、カタールW杯に臨む日本代表について語った木梨さん名選手たちとの対決、カタールW杯に臨む日本代表について語った木梨さんこの記事に関連する写真を見る***

――木梨さんはこれまで、テレビ番組の企画でさまざまな名選手と対決をしてきましたね。

「PK対決のコーナーで、リネカー、ジダン、デルピエロといった時代を彩るスター選手たちと対決できたのは嬉しかったね。憧れのペレと最初に会ったのはニューヨークだったかな。こちらに向かってくるペレの雰囲気が、何となくハナ肇さんに似ていて、『ハナさん? いや、ペレだ!』ってなって(笑)。その時にサインももらったんだけど、イメージとちょっと違ったんですよ。俺が書いているペレのサインのほうが、むしろ"ペレっぽい"というか(笑)」

――ちなみに、木梨さんはペレのサインをいつ頃から書いていたんですか?

「俺がサッカー始めた小学生の頃からかな。雑誌にペレのサインが載っていて、それをマネして書くようになりました。ペレ以外にも、帝京高校の2つ上の先輩で、エースだった早稲田一男さんのサインも書けちゃうよ(笑)。

 中学生の時に、帝京のスーパースターだった早稲田さんに憧れた俺も帝京高校のサッカー部に入ることになるんだけど......サッカーがうまい選手が特待生として集まってきていた中に、俺がいる場違い感ったらなくて。最初にサッカー部の130人のメンバーと対面した時は衝撃で、『ヤバいところに来ちゃったなぁ』と思ったよ(笑)。でも、かなり面白い環境で青春時代を過ごすことができたかな」

――多くのスター選手との対決で印象に残っていることは?

「みんな、バラエティ番組のゲームなのに本当に負けず嫌い。勝敗に真剣に向き合ってくれて、『今のはナシだ』とか、『動いた!』とかプレッシャーをかけてきたり(笑)。そういうところにも、選手それぞれの個性が出て面白かったですね」

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る