心に広がる「北島ロス」の喪失感。北島康介のリオ挑戦は突然終わった (4ページ目)
また、「康介の中に思い切りのよさというか、爆発的な気持ちが蘇ってこなかったなという思いもあるけど、レース前に適切なアドバイスができなかった100m決勝のミスがすべてだなと反省しています」と振り返った平井コーチは、「北京五輪のあとは『引退するだろうな』とこっちも覚悟していたんですけど、今回はそんな覚悟ができていなかったんで……。何かこのあと“北島ロス”になるのではないかと思って心配です」と、苦笑しながら話した。
それは、長年北島を見てきた人全員に起こり得るだろう。昨年後半からの流れや、100m準決勝のレースを見ていて、北島の五輪出場の可能性は大いにあると考えていた。彼の最後の泳ぎはリオデジャネイロ五輪の舞台だろう……。そんな中での北島の、スイマーとしての真剣勝負の場への挑戦は突然終わってしまった。
その喪失感はこれから、ジワジワと心の中に広がってきそうだ。
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