箱根駅伝予選会を勝ち上がったチームの戦力図 シード権を狙う上位の古豪や新興勢力たち (3ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

【日本大学】

新雅弘監督が就任し、4年ぶりの出場を果たす名門

 今季から、倉敷高に3度の全国高校駅伝優勝をもたらした新雅弘駅伝監督が就任。予選会を5位で通過して、名門が4年ぶり90回目の出場をたぐり寄せた。予選会ではシャドラック・キップケメイ(1年)が、ハーフマラソンで学生歴代5位の1時間00分16秒で個人トップ。"花の2区"で快走が期待できるため、1区で好位置につけられると面白い。

"山"は未知数なだけに、1万m28分台の下尾悠真(4年)、西村翔太(4年)、安藤風羽(3年)、鈴木孔士(2年)、冨田悠晟(2年)の5人を軸にどう戦うのか。目標に掲げる「タスキをつなぎきること」を達成して、名門復活の道を歩んでいきたい。

【立教大学】

リスタート2年目で前回以上の成績を!

 前回、55年ぶりに本戦出場。1区・林虎大朗(3年)の18位から一度も浮上することなく、5区は区間最下位に沈んだ。復路は9区・中山凛斗(4年)が区間12位で走るなど、全5区間を区間15位以内でまとめて、総合では18位だった。

 出走メンバー全員が残っているが、"山"を務めたふたりがエントリーされなかったため、新たな人材が5区と6区を担うことになる。予選会で個人50位以内に入った関口絢太(4年)、中山、馬場賢人と國安広人(ともに2年)が主軸。前監督が解任されたため、選手主導で練習計画を組み立てているだけでなく、区間配置なども決めていくという。どんなレースを見せるのか注目だ。

(予選会校 後編:下位チームにもチャンス 1万m上位10人の平均タイム4位の大学も>>)

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る