「このままじゃ3位以内にもいけない」箱根駅伝優勝を目指す駒澤大・鈴木芽吹主将が抱えていた不安「本当にひどかったので」ミーティングを開いた (3ページ目)

  • 藤井みさ●取材・文 text by Fujii Misa
  • 北川直樹●撮影 photo by Kitagawa Naoki

【自信が深まり積極的な走りができている】

 鈴木は3年まではケガに悩まされてきた。藤田監督も「芽吹は練習を継続できていれば本当に強い」と評するが、2年時の2021年9月に右大腿骨を疲労骨折し、年が明けて箱根駅伝直後には左大腿骨の疲労骨折が判明。昨年10月の出雲駅伝で復活し涙を見せたが、全日本大学駅伝には出走せず、今年の箱根駅伝では4区を担当し区間3位だった。

 主将として迎えた最終学年は、とにかくケガをしないこと、練習を継続することを心がけた。

「この1年間、調子の波はあまりないと思います。春先はあまり調子がよくなかったですが、7月ぐらいから状態もよくなって、そこからは練習もすごくいい感じでできていると思います」

主将として苦労や喜びを語った主将として苦労や喜びを語ったこの記事に関連する写真を見る 鈴木の練習を見ている大八木総監督も、「芽吹は一段階強くなった」と評価する。鈴木自身も「強くなっているかどうかはわからないんですが、練習が積めていることで自信はすごくついてきたので、積極的な走りをできているかなと思います」と話す。

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