創価大が全日本大学駅伝初出場で5位。箱根では、安定の4年生を中心にどこまで行けるか (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 和田悟志●撮影photo by Wada Satoshi

箱根では適正を生かせるはず

 ただ、このあとの箱根駅伝に目を向ければ期待も見えてきた。今回1区を走った横山は、ハーフマラソンへの対応力を確かめる意味もあって、来週のハーフマラソン出場を予定しているが、「夏場のタフな練習をクリアしてきているので期待をしている」と榎木監督が話す選手。それをクリアできれば、スピードもあるだけに主要区間での起用も見えてくる。また、今回5人が走った4年生は層が厚く、箱根経験者2名を含めたハーフマラソンでも実績を持っている選手が多く残っていて競争は激しい状況だ。

「今回シード権を獲得したことで来年もチャンスが生まれました。3年生以下の選手たちがどういった戦いをしていくかというのも、これからの我々の取り組みの課題かなと思います。箱根の場合はこれまでの出雲や全日本とは違い、距離が長くて起伏もあるコースもあるので、そういったところで適性も生かせる。

 今回走った選手たちが最大限の戦力ではないし、メンバー入りできなかった選手たちも来週のハーフマラソンで存在をアピールしてくると思う。ただ、ひとりでレースを組み立てるとか、最初から攻め倒す走りとなると、まだまだうちは経験できていない面も多いので、そういうところも練習や試合でいろいろ経験させながら、あと2カ月で選手たちの戦える能力や精度を高めていきたいと思っています」(榎木監督)

 今大会、安定した力があることを示した創価大。来年のシード権を獲得したことで、3年生以下の選手たちのモチベーションもこれまで以上に上がってくるはずだ。そんな選手たちが層の厚い4年生たちの中に数多く食い込んで来る状況になれば、箱根はこれまで以上に勢いをつけて臨めそうだ。

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