創価大が全日本大学駅伝初出場で5位。箱根では、安定の4年生を中心にどこまで行けるか (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 和田悟志●撮影photo by Wada Satoshi

ハイレベルな戦いで得たこと

「それぞれ選手たちが目標タイムをしっかりクリアして攻めてはいるが、駒澤大が大会記録を4分以上更新して4位までが大会記録を上回っているのを見ると、全体的にレベルが上がっているし、それに我々の強化が追いついていないというのを改めて感じました。

 主要区間の4年生は流れを作る計算どおりの走りをしてくれたが、3区と4区は設定の最低限のところはクリアしたとはいえ、欲をいえば『もう20秒ずつ粘ってくれたら』という感じ......。彼らは周りの大学がみんな突っ込んで行くなかで、少し躊躇してしまった走りになったかなと。

 それに6区の新家も、箱根駅伝では山の特殊区間で自分のストロングポイントを発揮してほしい選手だが、今回の平地では攻めきれないところが出てしまった。その3区間がもう少し耐えきってくれていたら、3人で1分は変わっていて6区終了時点で國學院大や順大の2位争いにも入っていけたかなと思います」

 ムルワも区間3位の50分37秒で走ったが、いい状況できていたらもっと走れたはず。結果的には前がまったく見えないなかで、力を出し切れなかったといえる。また8区の山森も大学駅伝は初出場で区間順位は11位だったが、記録は59分08秒で、昨年の記録なら区間4位に相当する合格点の走りをしたが、攻めの走りに徹した上位校はもっと速かった。

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