マラソンより複雑?
箱根のスターがひしめく陸上長距離リオ代表争い

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato
  • photo by AFLO

 1万mでは、鎧坂と村山紘が昨年11月に日本新記録となる27分29秒台で競り合い、派遣設定記録を上回った。参加標準録を突破した選手は鎧坂と村山紘のほかに、大迫、村山謙太(旭化成)、設楽悠太(Honda)、大六野秀畝(旭化成)、宇賀地強(コニカミノルタ)、山本浩之(コニカミノルタ)、佐藤悠基(日清食品グループ)、小野裕幸(日清食品グループ)、横手健(明大→富士通)と箱根で名を馳せた選手たちが顔を揃えている。

 昨年の世界陸上でも1万mを走った、鎧坂と村山紘が代表争いをリード昨年の世界陸上でも1万mを走った、鎧坂と村山紘が代表争いをリード日本選手権のレースが成立した時点で、「即内定」するのが次の2パターンだ。

1 派遣設定記録突破+日本選手権8位以内(最上位1名)
2 参加標準記録突破+日本選手権優勝

 現時点で5000mの派遣設定記録には誰も到達していないため、参加標準記録を突破している大迫、村山紘、鎧坂のうち誰かが優勝すれば「即内定」となる。

 1万mは、派遣設定記録突破者である鎧坂と村山紘が8位以内に入った場合、順位が上だったほうが「即内定」。その2人以外の参加標準記録を突破している選手が優勝すれば、その選手も内定を勝ち取ることができる。

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