【箱根駅伝】優勝を狙う早大。エース大迫傑は何区を走るのか

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Wataru Ninomiya/PHOTO KISIMOTO

その起用区間によって戦略が大きく変わる早大のエース、大迫傑その起用区間によって戦略が大きく変わる早大のエース、大迫傑注目大学はどう戦うか(2)~早稲田大学

区間エントリーメンバー
1区 三浦雅裕(1年)●
2区 平賀翔太(4年)
3区 神内隆年(4年)●
4区 佐々木寛文(4年)
5区 山本修平(2年)
6区 西城裕尭(4年)
7区 志方文典(3年)
8区 柳利幸(1年)
9区 田中鴻佑(3年)●
10区 田口大貴(2年)●
※ただし●印は変更も考えられる。その場合、入ってくると予想される補欠候補は前田悠貴(4年)、大迫傑(3年)ら。

 前々回(2011年)は史上初の11時間切りとなる大会新で優勝しながら、12月に入ってから志方文典(当時1年)と5区を想定していた佐々木寛文(当時2年)が戦線を離脱していた。そして前回(2012年)は、優勝した年に7区と9区で区間2位だった主将の八木勇樹と三田裕介(ともに当時4年)が故障と体調不良で欠場した。アクシデントが続いているのが早大だ。

「早稲田の場合、駒不足というのは伝統的だから」と苦笑する渡辺康幸監督だが、それだけに今回は8名の箱根経験者が残ったことが大きいと言う。今年はこれまでの反省を生かして、体調管理などに万全の対策をとり、主力選手が欠けることなく順調に本番を迎えられそうな状況だ。

「それでも本命は駒沢大と東洋大で、うちは3~4番手かなと思いますね。でもその中で弱者の戦い方というのもあるので、まったく勝てない相手というわけではない。駅伝というのは足し算ではなくて、1万mの平均タイムが一番速いから勝てるというわけでもない。それを考えると(大きいのは)山なんですね」

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