復活なるか。アイススレッジホッケー日本代表の挑戦 (4ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 吉村もと●写真 photo by Yoshimura Moto

 シーズンを通して海外遠征も実現できないまま今大会を迎える。つまり、実戦としては2013年10月のソチパラリンピック最終予選以来、実に1年半ものブランクがあるのだ。その間、ライバルとなるヨーロッパ勢や北米のチームは頻繁に交流戦を行ない、またIPC(国際パラリンピック委員会)が新たに取り組むワールドシリーズ(各国持ち回りで開催するポイント制のトーナメント)にも積極的に参戦し、切磋琢磨している。格上の国に勝利すればより高いポイントが付与されるこのシリーズ。日本は一度も参戦していない。他国にとっては、移動時間も費用もかかり、勝ってもさほどポイント有利にならない日本と対戦するより、近くの強豪と技術を磨き合うほうがメリットがあるというわけだ。

 そうなると懸念されるのが、ゲームの入り方を左右する"試合勘"不足だ。19日に現地入りして練習している日本代表は、それを解消するため、本番までにイタリア、ロシアとテストマッチを行なう予定だ。イタリア戦はヨーロッパ勢を、またロシア戦はカナダを想定したもので、試合勘を取り戻しながら、動きを入念にチェックする。

『もう失うものはない。やるしかない』

 試合に、そして勝利に飢えてきた日本チームが、静かな闘志を燃やす。

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