子どもに夢を!国枝選手のコーチ、丸山氏がジュニア大会を開催 (2ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • MA SPORTS●写真 photo by MA SPORTS

 今大会は、丸山コーチの企画に賛同した有志が運営する"手づくり"の大会となった。大会プログラムや告知ポスターなどに必要な資金が不足していると知れば、丸山コーチの大学時代の同級生がクラウドファンディングの活用を提案。50万円の目標額を見事達成し、多忙な丸山コーチに代わって、そのまま事務局担当となりサポートした。また現場では、高校・大学時代の友人や恩師、ジュニア時代の教え子らがボランティアスタッフとして参加し、大会を支えた。

 そしてこの日は、子どもたちにとって朝からビッグサプライズが待っていた。ボランティアスタッフの一員として受付を担当したのは、なんと国枝選手だったのである。そして、その様子を一眼レフカメラで撮影していたのは、国枝選手とともにロンドンパラリンピックに出場した三木拓也選手だ。両選手とも、丸山コーチが指導していることから実現したもので、事前に知らされていなかった子どもたちは、超豪華なゲストの仕事ぶりに驚きの表情を見せていた。

 丸山コーチは、「慎吾がまさか受付にいるとは誰も思わないでしょう」とニヤリ。

「今回は、自立や心の教育がテーマでもある。世界チャンピオンもボランティア活動に参加するという姿勢を、子どもたちに感じてもらいたかった」と、本来の目的を打ち明けた。

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