ダンシーあずさ「キレ食い」時期も乗り越えビキニ階級で5連覇 「過酷なことはしてません」週5時間のみのトレーニングの秘密 (3ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【"キレ食い"してしまった経験も】

ーー今でこそある程度慣れていると思いますが、トレーニング開始当初はつらかった?

 最初の頃は、よく"キレ食い"をしてましたね。我慢の限界を超えると、いつの間にか家にあるものを食べていたり、無心でコンビニで買ってきたものを食べて全部吐いたり。あれは病気ですね......。

トレーニングを始めて数カ月の頃 写真/本人提供トレーニングを始めて数カ月の頃 写真/本人提供この記事に関連する写真を見る

ーー今ではキレ食いはしない?

 小さじ1杯のマヨネーズが気づいたら大さじ1杯になってることが......(笑)。マヨネーズが本当に大好き。あとタルタルソースも。最近、いぶりがっこタルタルソースっていうのが流行ってるんですけど、あれは私には"麻薬"です。

ーー(笑)。トレーニングがオフの日は何をしていますか?

 寝てます。競技に関しては、みなさんが思っているほどストイックではないかもしれませんね。だって、ビキニフィットネスだけが自分のアイデンティティになるのが嫌ですし、競技のイメージを変えたいというか......。

ーーイメージを変える?

 実際、多くの選手はトレーニング以外にもストレッチ教室や整体に行ったりと多くの時間とお金を使っていて、一般の人ではなかなかコンテストで勝てない競技というイメージを持たれてしまっている。

 でも、私自身のトレーニングは、普通のジムの会員になって毎日通って継続してるだけ。それでも好成績を目指せることは私だから伝えられるのかなと思ってます。本当に気軽にできるんです。まあ、衣装代は1着5〜6万円と、高いですけどね(笑)。

ーー中編では、ビキニフィットネスとの出会いをお伺いします。

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後編<ダンシーあずさ、離婚→心身の不調→4年連続2位で涙「ステージ上の自分が楽しそうじゃなかった」>を読む

【プロフィール】
ダンシーあずさ 
1990年、東京都生まれ。大学卒業後、社会人生活を経て25歳のスペイン留学中にホストマザーの影響でトレーニングを始める。「オールジャパン フィットネス チャンピオンシップス」(JBBF主催)・ビキニフィットネス163センチ以下級で5年連続優勝、階級無差別の「JBBFフィットネス・グランド・チャンピオンシップス」(同)のビキニフィットネスでは4年連続2位。2022年のIFBB世界フィットネス選手権のビキニフィットネス160センチ以下級では3位に入った。

プロフィール

  • 武松佑季

    武松佑季 (たけまつ・ゆうき)

    雑誌ライター。1985年、神奈川県秦野市生まれ。編集プロダクションを経てフリーランスに。インタビュー記事を中心に各メディアに寄稿。東京ヤクルトファン。サウナー見習い。

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