カーリング界の「KING」など豪華面々がフォルティウスをサポート! 日本選手権での飛躍を誓う近江谷杏菜と小野寺佳歩 (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro

小野寺 目力がさや(吉村)にそっくりで可愛かった~。

近江谷 目がパッチリしていて、さやと同じだった。小さな口もさやっぽい。

――吉村選手もお変わりなかったですか。

近江谷 妊娠から出産まで初めてのことだらけだったと思いますが、いつもどおりの落ちついたさやでした。カーリングでいろいろと経験してきただけあって、肝が据わっているのかな。

小野寺 さやもいつもと変わらずにいて、安心しました。LINEでも頻繁にやり取りしていますし、オンラインのミーティングにも出てくれていたので、久しぶりに会った気はしなかったんですけど。

――少し気の早い話ですが、アイス復帰はいつ頃とか、考えているのでしょうか。

近江谷 そこまで詳しい話はしていませんが、予定どおり、今季はお休みすることになると思います。

 選手としてはシーズン単位のブランクになってしまいますから、不安や葛藤もあったはずですが、それでも子どもを産んで育てながら世界のトップカーラーをまた目指す、という決断を彼女はした。そこには、相当な覚悟があってのことだと思います。 

 でも、その選択ができるのが、彼女の逞しさ。その逞しさを持ってまた、氷上に戻ってきてくれる日が楽しみです。

小野寺 私も同じ思いです。子育てとカーリングの両立は大変かもしれませんが、チームには(船山)弓枝ちゃんという偉大な先輩ママカーラーがいるので、みんなで協力しながら、チームの成長とともに"さやジュニア"がすくすくと育ってくれるといいなと思います。

――吉村選手の不在は寂しいかと思いますが、日本選手権では非常に心強い"援軍"が続々と札幌に集うと聞いています。まずは、侍ジャパンのヘッドコーチとして日本のWBC優勝に貢献した白井一幸コーチが、メンタル・チームビルディングコーチとしてフォルティウスに戻ってこられた。

小野寺 心強いですね。白井さんと話をしていると、自然と目指すべきところを明確に示してくれるというか。「こういうふうな方向性でやったらいいよ」と目標をシンプルに言葉にしてくれるので、モチベーションが上がります。

近江谷 優勝した2021年大会の時の、チームとしての強い気持ちが呼び起こされて、メンタル的にいい状態で大会に入っていけそうです。

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