いじめで不登校→コスプレに目覚める→日本女性初のプロビキニ選手に! MIHARUが目指す「格闘系2次元キャラ」の理想の体とは? (2ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【2次元キャラのメリハリボディを目指して】

ーーコスプレの完成度を高めるために筋トレを始めた、と。

 部活をやってた時は食べても食べても太らなかったのに、専門学生時代はかなり太って筋肉もなにもないのに56キロくらいになってしまったんです。

 それで専門1年の冬に週5〜6日、ウエイト1時間、有酸素運動30分というトレーニングを続けたら1カ月で8キロもやせた。それがあまりにもうれしくって、どうやったら体が変わるか、どうすれば2次元キャラみたいなメリハリのあるボディになれるかを真剣に考えて、トレーニングにのめりこみました。

インタビューに応じるMIHARUインタビューに応じるMIHARUこの記事に関連する写真を見る筋トレを始める前、20代の頃のMIHARU筋トレを始める前、20代の頃のMIHARUこの記事に関連する写真を見るーーコンテスト初出場は「ベストボディ・ジャパン2015」名古屋大会(ミス・ベストボディ部門)だそうですね。

 ジムのスタッフの方に「そんなに一生懸命やっているなら何か目標があったほうがいいんじゃない?」と紹介してもらって大会に挑戦してみました。当時24歳でした。

 結果は7人中3位と、一番とりたくなかった中途半端な順位でした。というのも、その時は「ベストボディ・ジャパン」が求める体というのがわかってなくて、私が出場したカテゴリーで7人中5人が芸能事務所に所属するモデルさんというなか、ひとり日焼けしてバキバキな体をつくっていってしまった(笑)。

 筋肉が評価されるなら1位、規定外の体だったらビリのどちらかだと思っていたので悔しかったですね。

ーーその翌年に、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)に参戦。

「ベストボディ・ジャパン」の結果をツイッターで報告したら、JBBFのスポンサー企業の方から、「もし筋肉美に興味があるならJBBFのビキニフィットネスに挑戦してみないか」と連絡がありました。競技者の写真を見たら私の目指す2次元の体に近いと思い、やってみることにしたんです。

ーーその時期は専門学校を卒業してヘアメイクの仕事を?

 2カ月に一度くらいの頻度で海外をまわりつつ、日本にいる時はヘアメイクの仕事をして海外旅行資金を貯めて、筋トレしたり、コスプレしたり......という生活ですね。

 じつは在学中に優秀生徒に選ばれて、学校にヨーロッパへの周遊に行かせてもらった時にとても刺激を受けて。将来は旅人になりたい、海外でビジネスをしたい、と考えるようになっていたんです。

 そのために在学中からできることはやっておこうと、ブライダル会社など取引先に自分のスキルをアピールしてたので学生の時から仕事がありましたし、そのおかげで就活せずに卒業後、すぐにフリーランスのヘアメイクとして働けたんです。

 フリーのほうが自分の時間がつくりやすくて海外にも行きやすいじゃないですか。

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