藤澤五月をムキムキ化したトレーナー・マムシ〇口子の正体 劇団員時代の習慣が今に活きている (2ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 松本 侑●撮影 photo by Matsumoto Yu

【劇団員から筋肉の道へ】

ーーマムシ〇さんは、競技用のトレーニング歴は約3年。それまでは何を?

 専門学校卒業後の21歳で「YORO's(よろず)」という演劇の事務所に入って活動していたんですが、私やまわりの女性劇団員が28歳くらいになった時に結婚やら就職やらでみんな劇団を離れ、私と社長だけが残るというなかば解散状態になったんです。

 それをきっかけに絵本の読み聞かせをするストリートパフォーマンスを始めたものの、すぐにコロナ禍となってしまい......。その流れで「YORO's」の看板でパーソナルトレーニング事業をスタートさせました。

本格的にトレーニングを始めた頃のマムシ〇さん 写真提供/マムシ〇口子本格的にトレーニングを始めた頃のマムシ〇さん 写真提供/マムシ〇口子この記事に関連する写真を見るーー本格的にトレーニングを開始する2020年以前から運動自体にはなじみがあったのですか?

 学生時代は全然です。ただ事務所に入ったら、社長は「人前に立って表現する以上、何かを達成したことがある人間でないとダメだ」という謎の精神論者で(笑)。

 舞台の稽古として2キロのタイムトライアルを6〜7本走ったり、6時間マラソンに劇団のみんなで出場したり......。そんな日々を送っていたので、運動自体は習慣化していました。

ーーそこからなぜフィットネスに目覚めた?

 インスタでボディメイクのコンテストがあることを知って興味をもったんです。バキバキの体ってパッと見て、一般の人にもスゴさが伝わりやすいじゃないですか。

 何かで一流になってみたかったという思いと、やめていった劇団員を見返したい気持ちもあって、本格的にトレーニングすることを決意したんです。

ーーそれと同じ時期にボディチェンジサポートの仕事も始めていますね。

 はい。でも当たり前ですけど最初はお客さんなんて全然来なかった。「サマー・スタイル・アワード」やFWJが主催する大会に出場して結果を出せるようになると、徐々に「どうしたらそんな体になれるんですか?」とか「成長記録を追いかけてきたので実際に会ってみたい」という方からの問い合わせがくるようになりました。

FWJの大会で優勝した経験があるマムシ〇さんFWJの大会で優勝した経験があるマムシ〇さんこの記事に関連する写真を見るーーそのひとりが藤澤選手だったと。現在、何人くらい指導しているんですか?

 オンラインでの食事サポートのみや月1回のトレーニングだけの方もいらっしゃいますが、すべて合わせると月20〜30人くらいですね。

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