太ももの周りは65cmレッグプレスで500kg 小林優香はバレーから自転車へ転向 五輪の夢と強靭な肉体を手に入れた (4ページ目)

  • 加藤康博●文 text by Kato Yasuhiro
  • 石川高央●撮影 photo by Ishikawa Takao

【65cmの太もも、レッグプレス500kg】

 太ももの周囲は65cm。自転車に乗ればそのシルエットは人車一体となって美しいフォルムを描く。そしてレッグプレスで500kgを上げるパワーを余すことなく伝え、一気呵成の逃げやまくりを見せる。今後はその姿をこれまで以上に、ガールズケイリンで見る機会が増えそうだ。

 世界と戦うなか、多くの挫折と悔しさを経験したが、それでも気持ちを切り替え、高みを目指せるようになったことがナショナルチームで得た財産だと小林は言う。そのマインドは変わらない。これまで同様、今以上の自分を目指して、戦い続ける。

たゆまぬ鍛錬で強靭な肉体を作り上げた小林たゆまぬ鍛錬で強靭な肉体を作り上げた小林この記事に関連する写真を見る

【Profile】
小林優香(こばやし・ゆうか)
1994年1月18日生まれ、佐賀県出身。164cm、64.7kg。幼い頃からバレーボールに励み、高校時代には全国大会も経験。大学1年の時に日本競輪学校に合格し、成績1位で卒業。2014年のデビュー以来、ガールズグランプリ優勝など、数々のタイトルを獲得する。ガールズケイリンでの通算勝率は84.8%と驚異的な戦績を誇る。国際大会では、2018年に、トラックワールドカップベルリン大会で日本人の女子選手として史上初の銅メダルを獲得。2019年のアジア選手権トラックで優勝。東京五輪にも出場した。2021年、UCIトラックネーションズカップ香港大会で日本女子史上初の金メダルを獲得した。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る