ネガティブなぽっちゃりOLが美ボディの絶対女王になるまで。ビキニフィットネス安井友梨「いつからでも自分と未来は変えられる」 (3ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru, photo courtesy by Yasui Yuri

【急にやせて肌も黒くなり「病気になったのか」と上司】

ーーいきなり「優勝への道」ですか?

 ダイエット目的で始めただけなのに......(苦笑)。

 やっぱり目標を示していたほうが長続きするからということで。最初の読者はトレーナーと家族だけでした。

 私は会社の同僚や友達にも内緒でトレーニングを始めていましたが、そのブログがきっかけで徐々にバレていって。

 証券会社をやめたあとに地元の外資系銀行の営業で働いていましたが、ある日、会社で上司に呼び出されました。

「急にやせて色黒になったし、病気にでもなったのか。それとも会社で噂になっている、コンテストで優勝を目指すという話は本当なのか」と問い詰められました(笑)。

この記事に関連する写真を見るーー別に悪いことをしているわけじゃないのに(笑)。

 最終的には同僚も大会を見に来てくれたり、世界選手権へ出場する際は休みをいただいたり、会社ぐるみで応援してもらっていました。

ーービキニフィットネスを始めて、仕事面で変化はありましたか?

 証券会社の頃は、難しい案件、難しいお客様をなるべく避けたり、あと回しにしていた私が、転職先の銀行では積極的に険しい道を選ぶようになっていました。

 それは体力の限界のところでトライする最後の1回が一番成長できることをトレーニングを通して学べたからです。

 痛みなくして成長なし。ビキニフィットネスを始めて、気がつけば、「何をやってもどうせできない」から「頑張れば何でもできる!」というマインドに変わっていました。

 前職で落ちこぼれだった私でも、成績優秀者として表彰されるようになっていました。自分次第で、いつからでも自分と未来は変えられると思います。

ーーしかし、そんな会社も今年1月末に退職したと聞きました。

 勤めていた外資系銀行が日本から撤退することが決まり、同僚のほとんどは退職することになりました。

 私自身すごく居心地がよかったし、定年まで働き続けるものだと思っていたからかなり落ち込みました。

 でも今は切り替えて、新しいことをチャレンジできる環境になったとポジティブに考えています。

この記事に関連する写真を見る

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る