Mリーガー高宮まりは「だめんず・うぉ〜か〜」でプロ雀士という仕事を知った。実際の麻雀もバイトの募集がきっかけだった (4ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- それを変えたのはなぜですか?

「Mリーグは赤ドラや裏ドラが入っているので、打点が高くなる傾向にあるんですよね。相手の打点が高くなる可能性があるなかで、自分の手牌にドラも赤もない状況で仕掛けていって押しきれればいいですけど、そうじゃない場合はリスクだけになるので。今はいい待ち、高い打点、相手に押し返されても後悔しない手づくりを心がけています。

---- Mリーグでの高宮選手はリーチを多用されるのも、そういった理由なのでしょうか?

「そうですね。連盟での試合はほとんどリーチをかけなくていい手組みをするんですけど、Mリーグは裏ドラもあるので意図的に変えていますね。本当に強い人になれば『ルールが違っても打ち方は一緒だよ』と言われるかもしれないですが、私はまだその領域にはいないので。

 ただ、そればかりになっても勝てないので、点数状況をメインに考えて押し引きをするようにしています。それで結果が悪くても、打牌選択のプロセスでブレたり、後悔することがないように心がけています」

(後編につづく)


【profile】
高宮まり(たかみや・まり)
1988年11月8日生まれ、茨城県出身。2010年にプロ雀士となり、現在は日本プロ麻雀連盟に所属する。152cmと小柄ながら攻撃的な雀風で人気を博す。グラビアアイドルとしても活動中。2018年、KONAMI麻雀格闘倶楽部からドラフト2巡目指名を受けてMリーガーとなった。

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