岡田紗佳はノンノモデルから麻雀の道へ。「Mリーガー1年目は頭が真っ白。ミスもたくさんしました」 (4ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- Mリーグと所属団体のルールが違えば、麻雀の打ち方も変わるのですね。

「そうです。同じ麻雀ではあるんですけど、まったく違うゲームみたいな感じです。連盟には一発も裏ドラも槓(カン)ドラも槓ウラもないので、リーチする価値が低いんですね。なんなら順位点も小さいので、場合によってはトップになる意味も低いので、無理して逆転を狙わないこともありますからね」

---- 日本プロ麻雀連盟のルールでは、順位点は1位でプラス8000点。対してMリーグルールの順位点は、1位にプラス5万点。大きく違うんですね。

「8000点の順位点は、子で満貫を1回アガるのと同じなんですよね。だからトップになる旨みはあまりなくて。でも、Mリーグで1着になるとプラス5万点。親で役満を1回アガるのと同じくらいの価値があるんです」

---- 岡田選手の1年目と2年目以降では、攻守のバランスが変わったように感じるのですが?

「堀さんの影響は大きいと思います。昔は配牌時点でアガれる気がしないと勝負に参加しない打ち方でしたが、今は常に何かできないかを探るようになりました。どうにか仕掛けて(周りに)プレッシャーをかけられないかと考えています。ただ、まだそれがいい面に出ることもあれば、悪い面にも出たりもしますね」

---- Mリーグにおける岡田選手らしい打ち方というのは、どういうものですか?

「基本は高打点を目指しています。まだ『これ』といった型はないというか、年々変わっていますね。ただ、勝つことも大事なんですけど、Mリーグだからこそファンに喜んでもらえる、楽しんでもらえるような麻雀を打つことだと思っています。それを探して変わっている感じでもありますね」

(後編につづく)


【profile】
岡田紗佳(おかだ・さやか)
1994年2月19日生まれ、東京都出身。2011年に第43回non-noモデルオーディションでグランプリを受賞する。2012年2月号から2018年5月号まで『non-no』の専属モデル。2017年4月より日本プロ麻雀連盟所属の女流プロ雀士となる。2019年、KADOKAWAサクラナイツからドラフト全体2番目指名を受けてMリーガーとなった。

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