岡田紗佳はノンノモデルから麻雀の道へ。「Mリーガー1年目は頭が真っ白。ミスもたくさんしました」 (3ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- プロ雀士がふだんしないミスをするのが、Mリーグという舞台の重圧なのでしょうか。そうした経験を生かしてレギュラーシーズンの成績は、1年目の29選手中22位から、昨年は30選手中13位と向上しました。

「個人成績は覚えてないです(笑)。ただ、メンタルの部分で成長できたのは大きいですね。一生懸命練習して、練習したことが自分の糧になっているなと思います」

---- どういう練習をされるのですか?

「対局したり、ほかの人の対局を見たりと、いろいろですね。Mリーグを戦ううえで大きいなと感じているのが、同じチームの堀(慎吾)さんと一緒に定期的にやっている麻雀の勉強会ですね」

 堀慎吾選手(日本プロ麻雀協会)は昨季からKADOKAWAサクラナイツに加わると、数多くのスーパープレーを繰り出してきた。今シーズンも11月22日の第1試合で、プロ雀士でもある実況の日吉辰哉(日本プロ麻雀連盟)と解説の土田浩翔(最高位戦日本プロ麻雀協会)も驚愕する、他家の当たり牌をビタ止めしたシーンが話題になった。

---- 堀選手と練習することで、どういう変化がありましたか?

「私の所属する日本プロ麻雀連盟は、基本ルールだと順位点がほとんどないんですけど、Mリーグは順位点が大きいルールなんです。堀さんの所属している日本プロ麻雀協会はMリーグと同じ順位点のルールでやっているので、それに慣れている堀さんの知識を得られたのが大きいですね」

---- 具体的にどういう変化があったのですか?

「私はもともと守備的な麻雀を打つことが多くて、Mリーグでもそうした打ち方をしていたんです。でも、堀さんと練習するようになって考え方が変わりました。結局、麻雀は加点をしなければ、放銃しなくてもツモアガリされたり、ノーテン罰符を払ったりで、点数は減っていく。(勝負を)降りても減るし、放銃しても減るのなら、加点のチャンスをできるだけ増やす。その一面をより強く身につけた感じです」

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