岡田紗佳はノンノモデルから麻雀の道へ。「Mリーガー1年目は頭が真っ白。ミスもたくさんしました」 (2ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- 2017年4月にプロ雀士となり、2年後の2019年3月にノンノモデルを卒業。その4カ月後にMリーガーになられます。新たなわらじを履こうと考えた理由はなぜですか?

「今の時代はモデル業界が昔ほど活発ではないというか、ほかにも芸を持っていないと成り立たない世界だなと感じていたんですね。そういうなかで麻雀に携わることで、自分のなかに新たな柱を確立できるのは大きいなと考えたからです」

---- 2019年シーズンからMリーガーになられますが、1年目はどんな心境でMリーグの麻雀卓を囲んでいましたか?

「もともとMリーグは全試合を見ていたので、プレッシャーのかかる試合だと知っていたんです。だけど、実際に自分がMリーグで麻雀を打ってみたら、想像を超える緊張感がありましたね。それまでにもテレビ対局はいろいろ経験していましたが、Mリーグはチーム戦ならではの緊張感がほかとは比べようがないくらいすごくありました」

 岡田選手がMリーグにデビューしたのは、2019年シーズンの開催第2日目(10月1日)の2回戦。3着で初陣を終えると、翌週は2連登してどちらも2着。そして自身4度目の登板となった10月14日の1回戦で、TEAM雷電・黒沢咲選手(日本プロ麻雀連盟)、赤坂ドリブンズ・園田賢選手(最高位戦日本プロ麻雀協会)、EX風林火山・二階堂亜樹選手(日本プロ麻雀連盟)との対決を制して初勝利をあげた。

---- 今振り返って、1年目の打ち筋はどうでしたか?

「1年目は打っている時に頭が真っ白になることが多くて、それまでやったことのないようなミスをたくさんしましたね」

 そう振り返る岡田選手がMリーグの重圧に押し潰されたのは、2019年10月31日の2回戦。7度目の登板となった一戦は、岡田選手がオーラス1本場を1万7600点差のトップで迎え、満貫までなら2着目に放銃しても逃げきれる状況にあった。

 しかし、逆転トップを狙う2着目からの激しいプレッシャーを受け、4着目の親からリーチが入ったことでトップ確定条件を勘違いするミスを犯し、結果的に同点1着で対局を終えた。対局後のインタビューでは「リーチ棒と1本場を(忘れていて)。満貫を放銃していいと思って間違えました。すみませんでした」と頭を下げた。

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